4回にわたってジョブ型人事制度と事例をご紹介してまいりました。
今日本企業の人事の中で話題のジョブ型人事制度。社員数にもよりますが、72%の日本企業が導入済み、導入決定済み、導入決定中であるというデータを紹介しました。また導入の前提条件としては、基本となる企業戦略に基づくという事、表面的な導入での失敗の話など
また実例として、SAPの導入例とジョブ型人事制度に紐ずく様々な人事の取り組みである、評価制度やモチベーション、キャリアなどもご紹介しました。
ジョブ型人事制度は体系的な制度であるので、わかりやすく社員にとっても透明性の高い人事制度であると思います。こちらの図のように、組織体系が決まっており、ジョブとそのJobディスクリプション、コンピテンシー、グレードなどが決まって、公開されていると、働く社員もそれに基づいて仕事をし、足りないスキルを補充する、また欠員が出るとその条件で社内外に募集をかける事もできます。
人事としても最初作るのは大変ですが、大枠が決まるとあとはメンテするだけなので、変わる人事にとってガイドラインも作りやすいと思います。
ジョブ型人事制度を導入するにあたって、しっかり目的やありたい姿をもち、トップからまた人事、マネージャ、社員全員が同じ目的意識を持つ事がとても大切という事は、コーチングで最初に目的目標を描く事と一緒です。また、社員のキャリア育成やエンゲージメントと関連付ける事によって目標達成もしやすい環境にもなります。
変革のリーダーにとって、変化する環境に柔軟に対応すべき人事制度の1つジョブ型人事制度を特集しました。
また関連するトピックがありましたら、当ブログにてご紹介いたします。
2020.08.12 事例に学ぶジョブ型人事制度 導入後に日本企業で生じる課題とその解決策を学ぶ
多くの日本企業がジョブ型への導入に関心があるのは、以前のブログでも紹介しましたが、ここでは、今企業のトップが危機感を感じてトップダウンでジョブ型への導入を人事に指示するという方向になり、良い事だなと思う一方根本的にビジネス戦略であったり、欧米的な考えにマインドチェンジしないと、これは人事だけでなく一人一人の意識改革が必要なのにそれが出来ないとせっかくのジョブ型の導入うまくいかない事。ジョブ型への移行はベストプラクティスを参考にする事などが内容でした。
2020.08.05 ジョブ型でも解雇と無縁 SAP、成長促すドイツ流 Part2
Part 2では少し私も働いているSAPの事例をお話しします。SAP社員はグローバルで10万人超え、全世界では約1100のジョブディスクリプション(JD)があり、社員はいずれかのJD基づいて働きます。報酬は各国の労働市場に応じて、職種ごとに決めて、賃金水準も外部と合わせ転職者を受けやすくし、年齢や社歴に問わず、希少価値の専門職は高収入が得られます。
2020.08.04 ジョブ型でも解雇と無縁 SAP、成長促すドイツ流 Part1
「日本企業と違って、役割が明確なので働きやすい」
以前の日本企業では「会社の期待に応えられているのか、成長実感がなく、もやもやした気持ちでした」今は「職務が明確なので自分が会社に貢献できているのか、何が足りず何をすべきか迷わない」以前は残業が100時間超えていたときもあったが、担当以外の仕事は断れて、無駄なく働けるため、遅くても夜8時には退社する
2020.08.03 三菱ケミカル、10月に新人事制度 管理職はジョブ型に
「ジョブ型人事制度」が今日本企業の人事でキーワードとなってるらしく、私が働くSAP Succefactorsのオンラインイベントでも反響が高くなっています。日本の変革リーダーにとってなぜ「ジョブ型人事制度」を決断しなくてはならないのか?なぜ今「メンバーシップ型人事制度」から、「ジョブ型人事制度への変革が必要なのか?事例などを踏まえて特集しました。
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