Establishes and Maintains Agreements
ICF資格認定試験を試みている方向けに、サンプル質問の解説をしてみました。
こちらがサンプル3の質問になります。
A client comes to a session appearing stressed. When the coach asks what the client wants to talk about, the client frantically lists a major event they are planning at work, a large family gathering they are organizing, and caring for their aging parents. What should the coach do?
[翻訳サンプル]
あるクライアントが、ストレスを感じている様子でセッションにやってきました。コーチがクライアントに何を話したいか尋ねると、クライアントは必死になって、仕事で計画している大きなイベント、家族で計画している大きな集まり、老いた両親の介護のことを挙げました。コーチはどうすればいいでしょうか？
まずこの質問はどのICFコンピテンシーの質問でしょうか？
Establishes and Maintains Agreements 合意の確立と維持 に当たる質問になります。
それではこのコンピテンシーを見てみることにしましょう。
3. Establishes and Maintains AgreementsDefinition: Partners with the client and relevant stakeholders to create clear agreements about the coaching relationship, process, plans and goals. Establishes agreements for the overall coaching engagement as well as those for each coaching session.
1. Explains what coaching is and is not and describes the process to the client and relevant stakeholders
2. Reaches agreement about what is and is not appropriate in the relationship, what is and is not being offered, and the responsibilities of the client and relevant stakeholders
3. Reaches agreement about the guidelines and specific parameters of the coaching relationship such as logistics, fees, scheduling, duration, termination, confidentiality and inclusion of others
4. Partners with the client and relevant stakeholders to establish an overall coaching plan and goals
5. Partners with the client to determine client-coach compatibility
6. Partners with the client to identify or reconfirm what they want to accomplish in the session
7. Partners with the client to define what the client believes they need to address or resolve to achieve what they want to accomplish in the session
8. Partners with the client to define or reconfirm measures of success for what the client wants to accomplish in the coaching engagement or individual session
9. Partners with the client to manage the time and focus of the session
10. Continues coaching in the direction of the client’s desired outcome unless the client indicates otherwise
11. Partners with the client to end the coaching relationship in a way that honors the experience
[翻訳サンプル]
3. 合意の確立と維持
定義 クライアントや関係者と協力し、コーチング関係、プロセス、計画、目標について明確な合意を形成する。各コーチングセッションだけでなく、コーチング契約全体に関する合意も確立する。
1. コーチングとは何か、そうでないかを説明し、クライアントや関係者にそのプロセスを説明する。
2. 関係において何が適切で何が適切でないか、何が提供され何が提供されないか、クライアントと関係者の責任について合意に達する。
3. ロジスティックス、料金、スケジュール、期間、終了、守秘義務、他の人の参加など、コーチング関係のガイドラインや具体的なパラメーターについて合意に達する。
4. クライアントや関係者と協力し、全体的なコーチングプランと目標を設定する。
5. クライアントとコーチの相性を判断するためにクライアントと協力する
6. クライアントと協力して、セッションで達成したいことを確認します。
7. セッションで達成したいことを達成するために、クライアントが取り組むべきこと、解決すべきと考えることを明確にします。
8. クライアントがコーチングや個人セッションで達成したいことの成功の尺度をクライアントと一緒に定義、または再確認します。
9. クライアントと協力し、セッションの時間と焦点を管理する
10. クライアントからの指示がない限り、クライアントの望む成果の方向に向かってコーチングを継続する
このコンピテンシーの定義を元に回答を見て行きましょう。
* Ask the client if they need to take a moment before starting the coaching sessions, since they seem stressed.
* Ask the client to share more about their aging parents.
* Acknowledge that the client has shared three significant challenges that they are facing, and ask the client which one they would like to explore first.
* Ask the client to begin with the major event they are planning at work, since they mentioned it first.
・クライアントがストレスを感じているようなので、コーチング・セッションを始める前に少し時間を取る必要があるかどうか尋ねてください。
・老いていく両親についてもっと話してくれるようクライアントに頼む。
・クライアントが直面している3つの重要な課題を共有したことを認め、どの課題から始めたいかを尋ねます。
・クライアントが最初に挙げたので、仕事で計画している大きなイベントから始めるように依頼する。
ここでBest AnswerとWorst Answer を選ぶのですが、まずこの４つの中でどの２つがいいAnswerかどの２つが悪いAnswerか考えてください。
ここでは、6と7のコンピテンシーに注目します。
・クライアントがストレスを感じているようなので、コーチング・セッションを始める前に少し時間を取る必要があるかどうか尋ねてください。
→これはまずはいい方向で考えられます。特にTrust and Saftyのコンピテンシーに関しては適応いたします。
・老いていく両親についてもっと話してくれるようクライアントに頼む。→これはコーチがクライアントに変わってトピックを導いているので、これはコーチングではありません。
・クライアントが直面している3つの重要な課題を共有したことを認め、どの課題から始めたいかを尋ねます。
→これは6.7に対応したBest Answerです。
・クライアントが最初に挙げたので、仕事で計画している大きなイベントから始めるように依頼する。
→2番目と同じでこれもコーチがトピックを決めています。ここがトリッキーなのですが、最初に話をしたからという事でコーチのJudgementが強く入っています。2はSoft versionという解説をしているトレーナーもいます。
Best Answerはわかるけども、Worst Answerはわからないという声もあります。
この場合は2も4もどちらかわからないのですが、一説によると「カウント」方式をもち言ってるのいうのもあります。
例えばBest AnswerもWorstも1だけではなくて2つであればより回答に近いという事です。2はコーチのJudgementは1つ、4は2つでWorstという感じです。こちらあくまでも参考なので、あっているかの保証はありませんのでご了承ください。
サンプル質問のリンク
https://coachingfederation.org/credentials-and-standards/credentialing-exam-content
コアコンピテンシーのリンク
https://coachingfederation.org/credentials-and-standards/core-competencies
Youtube解説へのリンク
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