2022年のラーニング調べててみて、出てきたキーワードは、スキルアップ/リスキルアップ/クロススキルアップ、フレキシブルワーキング&ラーニング、従業員全員にラーニングの機会、マイクロラーニング、ソフトスキル強化、ウェルビーイングなどでした。
2022年ラーニングトレンドという事でこれらを6回に渡って紹介していきたいと思います。
→トレンド 1: スキルアップ/リスキルアップ/クロススキルアップ
トレンド1: スキルアップ Up Skill /リスキルアップRe Skill/クロススキルアップ Cross Skill
英語で最近よく聞く言葉、Upskilling, Resskilling, Crossskilling (アップスキリング、リスキリング、クロススキリングとも呼ばれたりします) こちらがそれぞれの言葉の定義は色々な定義もありますが、こんな感じが一般的です。
まず最初にリスキルアップ。リスキルアップとは、まったく新しい職務に移行するために新しいスキルを習得することです。企業が組織構成を見直す時でも、人材を確保したい場合に非常に有効です。例えば組織のチェンジマネジメントである部門が閉鎖される場合、その部門の人員にリスキルで新しい知識を学んでもらい別の部署に移るような場合に使うのがリスキルです。
スキルアップとは、従業員がより高い価値と専門性を発揮できるように、追加的なスキルを習得したり、既存のスキルを向上させたりすることです。また、昇進のための準備として行うこともあります。例えば営業部門の営業がその専門性を高めるために「交渉術」を学習した場合はスキルアップのための学習となります。マネージャになるために「チーム育成」を学習した場合は昇進ためのスキルアップになります。
クロススキルアップとは、部門間などコラボレーションとサポートを向上させるために、さまざまな分野で活用できる新しいスキルを習得することです。例えば、営業担当者がグラフィックデザインのスキルを身につけ、マーケティング部門の負担を軽減するためにスキルを習得する場合はクロススキルです。
そもそもなぜこのスキルアップ/リスキルアップ/クロススキルアップが働く環境に必要になったのでしょうか?コロナ禍以前にはスキルアップという言葉はよく聞きましたが、リスキル、クロススキルはあまり聞かなかったかもしれません。現在特に世界的に多様性に溢れるポジションが多く出てきており、例えばアメリカだと働く人手がいないのに55%の人々がよりいい仕事を探していて、なかなか多くのポジションが埋まっていかないという状況です。人々はより給料がよく、働く環境がよく、自分のキャリアに投資してくれる企業を探しているようです。
これに対して企業のラーニングリーダー達は、従業員の離職率の高さ、急速に広がるスキルギャップ、生産性の問題への対処にチャレンジを感じていますが、従業員が望むもの、例えば柔軟性などは企業が社員に提供できるものです。より給料がよく、働く環境がよく、自分のキャリアにあった職務につくにはスキルアップ/リスキルアップ/クロススキルアップを提供すればいいわけです。
専門家の予測によると、今後2年間で全職業の約50%が市場のニーズに応えるために(あるいはスキルギャップを埋めるために)スキルアップ/リスキルアップ/クロススキルアップを必要とし、多くのトレーニングが必要となるそうです。新しいツール、新しいワークスタイル、新しい考え方、新しいプロセス、新しい能力、新しい資格、そして新しい認定など。一夜でできることではないですが、やらなければならないことです。
スキルが時代遅れになっていませんか?それを若い世代にいまだに教えていませんか?このようなポイントに気づくのも大切な事です。教育は社員のキャリアの成功を保証するものではありません。学習によって既存の労働力を向上させるだけでなく、より優秀なタレントを惹きつけて、ラーニングカルチャーを創造することが重要とされています。
次は、トレンド 2: フレキシブルワーキング&ラーニングです。
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