2022年1月26日のJosh BersinのBlog記事を3回に渡り連載します。
Part 1 企業の最重要項目である「リーダーシップ育成」にオンラインコーチングが注目
~ 企業の最重要項目である「リーダーシップ育成」にオンラインコーチングが注目されている。オンラインコーチングを提供するベンダーも増えて、トレーニング市場で最も急成長している。組織の人事やリーダにとってもオンラインコーチングは実績のある価値の高い投資として考えられ、利用者の評価もとても良い。今までのリーダシップ育成プログラムに変革をもたらすのがこのオンラインコーチングだ。~
・オンラインコーチングは、リーダーシップの育成に大きな影響を与える市場となってる。BetterUp、Torch、CoachHub、Bravely、SoundingBoard、Pluma(Skillsoftが所有)、Ezraが、トレーニング市場で最も急成長しているベンダーだ。
市場リーダーであるBetterUpは、現在40億ドル以上の評価を得ており、CoachHubは$80Mの資金投資、SoundingBoardは$30M、Torchは$25M(Everwiseを買収)、PlumaはSkillsoftに買収、Bravelyは$15Mの資金を投資している。
・なぜこれだけの資金がこの分野に投資されるのかというと、需要があり、非常に優れたビジネスモデルだからだ。コーチングネットワークの仕組みは、ベンダーは数百から数千のコーチを集め、トレーニングし、インテリジェントなAI駆動のマッチングシステムを構築し、企業はサブスクリプションを購入。UberやLyftとは似て非なるもので、ベンダーはほとんどがセールスとテクノロジーの会社で、サービスのコストはコーチが担当する。
・組織の人事部やリーダーシップチームにとって、オンラインコーチングは実績のある、価値の高い投資だ。Bravelyでは、社内の全社員にコーチをつけることが理想と言い、TorchとSoundingBoardは、会社のリーダーシップ開発プログラムにコーチングを組み込んでいる。BetterUpは、パーソナリティ・モデルのほか、セールス・リーダーシップ、一般的なマネジメント、ウェルビーイングに特化したコーチを提供している。そして、ほとんどのベンダーが、アセスメント、360s、その他のフィードバックシステムを提供している。
・これらのサービス利用者の評価はとても良い。Chevron社は、世界中のすべてのスーパーバイザーとマネジャーにBetterUpを導入し、94%のマネジャーが高い価値を見出したと報告しています。BetterUpのコーチングサークル(レジリエンス、変化への対応、生産性などについて話し合う従業員のグループ)を通じて、平均的な管理職はこのサービスを通じて5つの新しい仕事上のつながりを得たという。
Torchの顧客であるZendesk社は、リーダーシッププログラムにコーチングとメンタリングを組み込んでいる。Chevron社を上回る成果を上げたZendeskは、参加者の93%がプログラムを楽しみ、同じく93%が仕事上のリーダーシップ能力の向上に役立ったと回答している。
Josh自身も当初、この市場に懐疑的であったが、今では企業研修の不可欠な要素だと考えていると言う。リーダーシップ育成市場全体(旧来のトレーニングプログラムが多く、160億ドル規模の市場)が破壊の危機にあり、コーチングがその救世主となっているのだ。
0コメント